校長挨拶

 

宮城県大河原商業高等学校(全日制)ホームページを御覧いただき,ありがとうございます。

 本校は,大正11年に大河原町立実科高等女学校として開校し,昭和28年に宮城県大河原高等学校,昭和48年に現在の宮城県大河原商業高等学校となりました。昨年,創立からちょうど100年となり,10月22日に創立百周年記念式典を実施した県内でも有数の歴史と伝統を誇る高校であります。この間,卒業生の数は2万を超え,政治・経済・教育等,幅広く各界で活躍している人材を輩出しております。

 春になると白石川堤一帯に一目千本桜が咲き誇り,さくら祭期間中には,国内外からおよそ25万人の観光客が訪れる大河原町に位置しています。また,校舎からは1年中,美しく雄大な蔵王山がはっきりと見え,その姿は私たちに勇気と希望を与えてくれます。

 現在,2学年全体で,流通マネジメント科2クラス,情報システム科4クラス,OA会計科2クラスで構成されています。男子57名,女子150名,計207名が在籍しております。本校には「文質彬彬(ぶんしつひんぴん)」という校是があります。これは「外面に表れた美しさ(文)と内面の実質(質)とが,ほどよく調和し,共に備わっていること」という意味で,大商生の精神的支柱となっております。また,「生徒一人ひとりが心豊かで,薫り高い芸術文化の創造者となるとともに,社会に貢献できる人間を目指す」ことを教育目標としております。

 今春の卒業生の進路状況は,四年制大学12名,短大5名,専修・各種専門学校44名,公務員2名,民間就職は55名で,希望進路の達成率は,ほぼ100%となっています。

 令和2年度から,新型コロナウィルス感染症拡大によって,各種大会が中止になったり,規模の縮小等がありましたが,もともと,部活動や生徒会活動が盛んで,運動部・学芸部を問わず県大会上位入賞・東北大会や全国大会でも活躍しています。特にギター部の活躍が顕著で,全日本ギターコンクールで7年連続最優秀賞(1位)となっております。珠算電卓部,簿記部,ワープロ部,コンピュータ部は全国大会出場の常連となっています。資格取得に関しては,全国商業高等学校協会主催の各検定試験おいて,華々しい成果をあげています。

 さて,すでに新聞等で報道されているとおり,令和5年4月に,大河原産業高等学校が開校いたしました。本校と柴田農林高校との統合・再編で,仙南地域における産業教育の中核となる新しい高校が誕生しました。夢と希望を育む学校として地域に根ざし,愛される学校を目指しております。

 大河原商業高等学校としての新入生募集は,募集停止となりましたが,中学生の皆さんには今まで培ってきた「大商のブランド力」をよく理解していただき,それを受け継ぐ大河原産業高等学校を志望されることを願っております。

 閉校まであと2年となりましたが,日々全力で,明るく元気に学校生活を送り,生徒・教職員ともども,有終の美を飾るべく,頑張っていきます。

校 長  菊 地  潤